くすさんぽ−ハーブの解説
 オールスパイス

シナモン、ナツメグ、クローブをミックスしたような香りを持つオールスパイス。

混合スパイスの名称ではなくれっきとした単一のスパイスです。

一粒で三つの香りが楽しめるという欲張りスパイスな上に
オールスパイス
和、洋、お菓子にと幅広く使えるので、ぜひオススメ。

中国では「三香子」、日本では「百味コショウ」と呼ばれるように、
その名前にも特徴がよく表れています。

見た目はペバーに似ていますが、辛さはほとんどなく、主成分がオイゲノールなので、
効能はクロープによく似ています。

殺菌・抗菌効果がある点もクローブと同様です。

また、防腐効果や油の酸化を防止する効果があるので、魚のマリネなどに使われます。

特に北欧では、生のニシンのマリネに欠かせないスパイスです。ピクルス用としても、
マスクード、クローブ、コリアンダー、レッドペパー、ローリエなどと一緒に使われます。

消化促進作用があるので、肉料理にも欠かせません。

殺菌作用があるので、寒い季節には温かい料理にプラスすれば、
喉の痛みや風邪予防にこのスパイスが大活躍してくれるはず!!

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 シナモン

シナモンロールですっかりおなじみとなった、シナモン。

からだを温め、発汗を促す作用があるので、冷え性の方向き。
肌寒い日はシナモン入りの飲み物が最適!。

飲み物やお菓子にシナモンを使うのは、今や常識。肉料理やクリーム系の料理と相性がいいから、
シナモン
次はお料理のアイテムにも幅広く取り人れられます。

シナモンは中国から伝わり正倉院にも収蔵されていたというほどですから、
日本における歴史はかなり古いようです。

インドでは、他のスパイスとブレンドしてガラムマサラにしたり、肉カレーのスパイスに使われます。

からだを温めたり、解熱作用、発汗作用、胃腸など内臓の働きを活発にする効果があるので、
風邪かなと思ったときに煎じて飲んだり、肌寒いときは「チャイ」というミルクティーに加えて飲んだりと、
民間薬として大活躍。

かつてヨーロッパではこの甘美な香りは深い愛を示すとされ、
王侯や貴族の最高の贈り物だったといわれています。

かのローマの暴君ネロは、最愛の妻が亡くなったときに愛の証として
ローマ中のシナモンを燃やして天国へ旅立つ妻に贈ったというエピソードが残っています。

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 けしの実

あんパンのトッピングでおなじみのポピーシード(けしの実)。

意外に知られていませんが、七味とうがらしにも使われているので、私たちには身近な存在かもしれません。

インドや中国産は白色で、ヨーロッパ産は青色あるいは黒色をしています。

焼くとナッツに似た香ばしさがあるのでケーキやパンの生地に

混ぜて使われることが多いのですが、

インドではカレーのとろみやコクを出すためによく使われます。

すり鉢でつぶしてベースト状にして、煮込んでいる途中に加えると独特な香りが広がります。

また、けしの実をベーストしたものに、みじん切りした玉ねぎ、溶かしバター、
青とうがらしを刻んだものを加えて、ご飯と一緒に食べます。
けしの実
インドのベンガル人は、この「ボスト」と呼ばれるけしの実が大好きなのです。

日本ですりゴマを食べる感覚でしょうか。

けしの実には胃腸の働きを整える作用があり、活用されています。
古代エジプトでは、鎮痛剤や麻酔剤として使われていたようです。

原種のけしはアヘンやモルヒネの原料になりますが、けしの実に
はその成分は含まれていませんから、ご安心を!!。

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