くすさんぽ−ハーブの解説
 フェヌグリーク

強壮作用のあるフェヌグリークは季節の変わり目で体調を崩しやすい時期に、
体内バランスを整えて、からだを活性化するのに効果があります。フェヌグリーク

古代エジプト人がミイラに詰めたり、種子のベーストをからだに塗って

体温を下げる解熱剤として用いたりと、

かなり古い時代から薬用に使われていたといわれているほど。

インドでは「メテイ」と呼ばれるこのスパイスは、腸内ガスの発生を防ぐので野菜料理や自家製パンなどによく使われます。

それから、妊婦が乳の出をよくするために、出産前から煎じて飲んだりするともいわれています。

メーブルシロップに似た甘い香りは、気分を和らげたり鎮静効果があるので、生理痛のときやストレスがたまったとき、消化器系のシクシ
クした痛みをやわらげたいときなど、フェヌグリークを料理にちょっと加えると気持ちがリフレッシユします。

以前は皮膚の炎症を抑える湿布や、肌を美しくするローションやクリームの材料として用いられていたほどですから、お肌にもやさしいスパイスです。

珍しいマメ科のスパイスで、たんぱく質、ミネラル、ビタミン、鉄分が豊富です。

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 キャラウェイ

涼感のある香りが特徴のキャラウェイは、気分をリフレッシさせてくれるスパイス。

秋とはいえ厳しい残暑などで弱った胃腸の働ぎを助け、体力画復に効果があります。

クミン、フェンネル、アジョワンなどと同じセリ科のスパイスで、大ぎさは若干遠いますが、どこか形が似ています。

3つのスパイスと比べると、やや大ぶりで黒っぽい色をしたキャラウェイは、
キャラウェイ
どっしりとした力強い香りとさわやかな後味を持っているのが特徴。

個性的な香りなので、肉や魚のにおい消しや、ピクルス、パンやチーズ、

野菜の煮込み料理の味付けにも威力を発揮します。

代表的なドイツ料理であるソーセージの付け合せとして供されるザワークラウトにも使われています。

古代から料理に使われ、薬効が利用されてきたと言われるスパイスですが、

ローマの美食家アピシウスも著書の中でキャラウェイを料理に用いることをすすめているほど。

その魅力はなんといっても香り高い風味付けができること、また消化を助ける作用があることでしょう。

腸内ガスを出し、おなかの張りを解消する作用のある点も見逃せません。

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 にんにく

さまざまな料理に登場するにんにくは、からだの血行をよくして、体内を温めたり、

寒さに負けない抵抗力をつける働きがあるので、寒い季節にも積極的にとるべきです。

かつてエジプトでピラミヅドを建造するために働いた労働者の疲労回復・精力増強剤として
にんにく
にんにくが使われていたことは有名な話ですが、

近年では、ガン予防に効果があるという研究結果もあるほどで、
時代を超えてにんにくは健康なからだ作りの優等生です。

にんにくといえば、あの強烈な香りが好き嫌いの分かれ目でもあるのだが、

実はあの香りこそが強壮作用を生み出すパワー。

香りの素であるアリシンが強壮効果のあるビタミンB1と結びつくことによって、
アリチアミンという成分に変わり、普段なら蓄積できないビタミンHを、体内に貯めて小出しに使えるので、
寒さや疲労で体力が弱まったときに、スタミナ補給ができるというわけ。

他にもコレステロール値を下げたり、血液をさらさらにする働きもある。

体脂肪を燃やしやすくするには、血のめぐりをよくしてからだを温めることが必要。
だからこそ、にんにくパワーで寒さに負けないからだ作りが大切。


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